【CONTENTS】
★★★第1章:AIRLINER★★★
解説=阿施光南、外江 彩
【現代の4発JETエアライナー】
●ハイテク投入で黄金時代を築いた
名機ダッシュ400という到達点
BOEING 747-400
●747のもうひとつの真髄
貨物機としてのジャンボ最終進化形
日本貨物航空 BOEING 747-8F
●ジャンボを超える超大型機として
究極の4発JETエアライナー
AIRBUS A380
●エアバス機材の長距離化を先駆した
流麗なる4発JETのディテール
ルフトハンザ ドイツ航空 AIRBUS A340-300
【4発JETエアライナー進化論】
●進化論〈1〉4発JETの誕生
−技術課題への合理的解決手段として−
●進化論〈2〉主翼パイロン方式という主流
−ボーイング爆撃機で確立、そして367-80へ−
[モデル解説]DH106 Comet、367-80、707/720、DC-8、Convair 880/990、BAe146/Avro RJ、IL-86、IL-96
[4発JETの名エンジン]RR Avon、P&W JT3D
●進化論〈3〉リア4発JETの狙いと要注意点
−重視したのはクリーンな主翼がもたらす空力性能−
[モデル解説]VC10、IL-62
●進化論〈4〉「たった4発」で飛ぶ巨人機
−747成功の鍵を握った、ターボファンへの転換−
[モデル解説]747、747-400、747-8、A380
●進化論〈5〉4発JETエアライナーの終焉
−A340と、双発の姉妹機A330の比較から−
[モデル解説]A340
●進化論〈6〉超音速への推進力 コンコルドという教訓
−速度だけでは満たせなかった、旅客機としての資質−
[モデル解説]Concorde、Tu-144
[4発JETの名エンジン]RR/Snecma Olympus 593
【超大型機専用の巨大施設を擁する米欧の3工場】
●4発JETが生まれる場所
Everett/Toulouse/Hamburg
★★★第2章:MILITARY★★★
解説=阿施光南、伊藤久巳、外江 彩
【最強の4発JETミリタリー】
●C-141からC-5、C-17へと貫いた4発主義
勝つための、アメリカ空軍輸送機3世代
●ボーイング707とともに367-80を源流とする4発JETの転換点
空中給油で戦うKC-135
●洋上の任務特性が決めた国産機唯一の4発JET
海上自衛隊 P-1哨戒機が語る多発エンジンの優位性
[4発JETの名エンジン]GE TF39、IHI F7
[モデル解説]C-17、C-5、C-141、KC-135シリーズ、707派生型、747派生型、P-1、Nimrod、VC10 Tanker、Y-20、IL-76派生型、IL-80
●超音速からステルスへの変遷とエンジンの相関性
米空軍・戦略爆撃機の4発JETストラテジー
[モデル解説]The V Bombers、B-2、B-1、Tu-160
★★★第3章:4発JETエンジンの理論★★★
解説=外江 彩
●航空機開発者・設計者視点のエンジン論
4発JETとは何か?
【機体とエンジンを決定づける概念設計】
@重量と推力
A燃料消費量
B機体とエンジン重量
●設計の自由度と経済効率で考慮するべき特性
4発JETのメリット/デメリット
【メリット】@高速性能、A最高高度、B機体の大型化、C配置の自由度、D冗長性、ESTOL性能、F燃料・重量
【デメリット】@燃料・重量、A故障リスク、B翼との干渉、C整備コスト、D騒音
★★★第4章:SPECIAL AIRLIFTER★★★
解説=阿施光南
【4発JETスペシャル・エアリフター】
●専用開発された4発JETで世界中どこまでも
貨物機を超える、An-124という輸送力
[モデル解説]An-124
●世界に4機だけ、異形のドリームリフター
747LCFに見る、ただ一つの目的に特化した派生種
[モデル解説]747LCF
●小型しかし重量級というニッチに応える存在
異なる評価軸で語るべき、IL-76という4発カーゴ
[モデル解説]IL-76
★★★OTHERS★★★
●A340初号機MSN001を改造したAirbus Flight Labという研究機
層流デモンストレーター“BLADE”
●胴体後方、赤外線望遠鏡で宇宙を見る747SP
成層圏赤外線天文台“SOFIA”
●1980年代、短距離離着陸への技術的挑戦
低騒音STOL実験機「飛鳥」
●それは必要推力を得るための解決策として
航空機の多発エンジンを考える。