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基礎からわかる旅客機大百科 改訂新版
    
基礎からわかる旅客機大百科 改訂新版
ISBNコード:978-4-8022-0841-3
刊行種別:ムック
発売日:2020年05月28日
サイズ:A5判
ページ数:132
定価:1540円(税込)
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機体サイズも性能もさまざまな旅客機。特に近年は、燃費効率などが高く環境負荷も低減した次世代機の登場が相次いでおり、長距離国際線においても双発機が完全に主役となるなど、機種の顔ぶれもかつてとは様変わりしている。シートをはじめとする客室設備の進化も著しく、ファーストクラスやビジネスクラスでは個室型のプロダクトが珍しくなくなりつつある。本書では、そうした旅客機の最新トレンドを踏まえつつ、併せて飛行の原理や機体のメカニズムなども解説。わかりやすい文章と豊富なビジュアルで、楽しみながら旅客機知識の基本を身に着けられる入門書。 

   
     

CONTENTS


CHAPTER 01
エアライナーの機種

 

旅客機“2強時代”――「ボーイング vs エアバス」の対決
ボーイング777 vs エアバスA350XWB――フラッグシップの座を狙う両雄
ボーイング787 vs エアバスA330――超長距離中型機が拓く新市場
ボーイング737 vs エアバスA320――次世代化で明暗分かれる
ボーイング747 vs エアバスA380――終焉を迎える巨人機の時代
エンブラエルEジェット(E2ジェット)vs エアバスA220――小型ジェットの熾烈なライバル対決
リージョナルジェット――混沌とする100席未満のマーケット
プロペラ機――メーカー減少で限られる選択肢
貨物専用機(フレイター)――変わり種の輸送機にも注目
側面イラストで見る「日本で活躍するエアライナー」
[コラム]電動飛行機は実現するか?――課題は多いが、実験機の開発は進む

 

CHAPTER 02
キャビンとシート

 

豪華最新キャビン――旅客機はここまで進化している!
最新ファーストクラスの概要――プライベートな「空の上の住まい」
最新ビジネスクラスの概要――扉付きの個室型シートが相次いで登場
最新プレミアムエコノミーの概要――足元の広いひとつ上のエコノミークラス
最新エコノミークラスの概要――多機能のスリムラインシートが定番へ
国内線のシート事情――個人用モニターを装備した機材が増加中
LCCのシート事情――エコノミークラスのみのモノクラスが一般的
最新IFEのアウトライン――いまや国際線は標準装備の個人用モニター
シートマップ研究――同じ機種でもクラス編成や座席配列はさまざま
[コラム]高嶺の花のプライベートジェット――便利だが、費用は高額

 

CHAPTER 03
キャビンの周辺設備

 

ギャレー(機内厨房)――国際線の大型機なら1000食分搭載
非常口――全乗客が90秒以内に脱出可能
ラバトリー(化粧室)――ANAとJALには温水洗浄便座もあり
シート(客席)――軽くて丈夫、座り心地もいい
オーバーヘッドビン――ローラーバッグも楽々収納
客室照明――明るいだけでなく光の演出も
客室窓とシェード――最新鋭機ではよりワイドに
クルーレスト――乗員休息のための休息スペース
[コラム]「大型機は快適」は過去の話?――国内線普通席の座席配置を考える

 

CHAPTER 04
飛行の原理と機体メカニズム

 

旅客機がどれも似ている理由――なぜ個性的な形状の機体は減ったのか?
胴体の太さと長さ――空気抵抗や強度、収容力の兼ね合い
揚力を生む主翼――巨大な旅客機がなぜ飛べるのか
尾翼と舵の役割――バランスをとって姿勢を制御
折れない翼の構造――薄くて細長いのに丈夫
動く翼――形を変えて風の力をコントロール
ウイングレット――抵抗を減らす主翼端の小さな翼
エンジンの取り付け位置――配置方式によるメリット、デメリット
エンジンの種類――プロペラとジェット
ランディングギア――大重量、高速滑走、そして着陸の衝撃に耐える
外部ライト――ヒコーキの光、さまざまな灯火
補助動力装置――地上で電源を供給するもう一つのエンジン
アンテナ――運航に必要な各種電波を送受信
エアコン――高圧空気をエンジンから抽出
ワイパー――あればやっぱり便利
ピトー管――空気の圧力で速度を計測
テールスキッド――尻持ち事故を見落とさない
落雷対策等――カミナリを軽く受け流す
[コラム]旅客機の価格――発注条件次第で値引きも

 

CHAPTER 05
旅客機のコクピット

 

コクピット――旅客機を飛ばす機能を集約
主要操縦装置――飛行機を意のままに操る
自動操縦装置――パイロットの意志をコンピューターに
各種表示装置――知りたい情報をわかりやすく
いろいろなコクピット図鑑――在来機から新世代機まで
[コラム]気軽に挑戦!? 旅客機の操縦――一般でも体験できるフライトシミュレーター

 

CHAPTER 06
旅客機のパフォーマンス

 

旅客機の大きさ――大は小を兼ねるとは限らない
旅客機の航続距離――世界のほぼすべての都市に直行可能
旅客機の速度――なぜ「音速」を基準にするのか
旅客機の経済性――燃費だけでなく整備費や訓練費も対象
旅客機の重さ――どれだけの人、モノを運べるか
旅客機の貨物搭載力――思いのほか広い床下スペース
[コラム]超音速旅客機は復活するか?――コンコルド以来の新型機開発計画