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New「戦争」は許されるのか? 国際法で読み解く武力行使のルール
 新刊 
「戦争」は許されるのか? 国際法で読み解く武力行使のルール
ISBNコード:978-4-8022-1206-9
刊行種別:書籍
発売日:2022年09月29日
サイズ:四六判
ページ数:176
定価:1870円(税込)
在庫状況:.

突如としてはじまったロシアによるウクライナ侵攻により、国際社会は冷戦期以降最大の緊張感に包まれています。しかし、ロシアの行動はなぜこれほどまでに非難されているのでしょうか。それを読み解くカギは「国際法」にあります。本書では、とくに軍事力の行使に関する国際法を、イラストを交えながら分かりやすく解説しつつ、現在の国際社会の中で「許される」軍事力行使と「許されない」軍事力行使の境界を探ります。著者はSNSなどで人気の国際法・防衛法制の研究者・稲葉義泰氏です。 

   
     
 
     
 
     
 
     

 

【CONTENTS】


はじめに
第1章 戦争を「許さない」ためのルール作り
1.古代から人は戦争を規制してきた
2.戦争の“猶予”から“禁止”へ
3.「武力行使」を禁止した国連憲章
コラム どこまでやったら“武力行使”?――「些細な敷居」論 

 

第2章 「許される」軍事力行使@――安保理決議に基づく措置
1.集団安全保障体制とは
2.国連における集団安全保障体制
(1)安全保障理事会による措置
事例解説 湾岸戦争とイラク戦争
(2)総会による安保理の補完
コラム 「戦争」と「国連憲章で許された武力行使」の違い


第3章 「許される」軍事力行使A――自衛権の行使
1.自衛権のルーツ
2.国連憲章上の自衛権
(1)武力攻撃の発生
コラム 武力攻撃にいたらない侵害
(2)安保理への報告および安保理による対応との関係
(3)必要性および均衡性
コラム 国連憲章上の自衛権と慣習国際法上の自衛権

 

3.より厳格な要件を求められる集団的自衛権
4.“いつ”自衛権を行使できるのか――先制自衛
5.テロ攻撃に自衛権は行使できるのか

 

事例解説 ISILに対する軍事作戦
コラム 累積理論
コラム 敵国に対する措置

 

第4章 議論のある軍事力行使
1.在外自国民救出
事例解説 エンテベ空港事件

 

2.人道的干渉
(1)人道危機に対する武力行使
(2)人道的干渉は武力行使禁止原則の例外となり得るのか?
(3)グレーゾーンの域を出ない人道的干渉

 

3.PKO(国連平和維持活動)
(1)伝統的PKO 
(2)多機能型PKO 
(3)平和執行型PKO 
(4)三原則への回帰と「強化されたPKO」

 

特別章 ロシアによるウクライナ侵攻は許されるのか
1.集団的自衛権の行使を主張するロシア
2.2つの「人民共和国」は「国家」として認められるのか
3.法的根拠なきロシアの侵略

 

おわりに
参考書籍